長野県の「信州ワインバレー」は名前はアレだがちょっと楽しみ

アニメ『サクラクエスト』は、田舎の自治体にありがちな意味不明の町おこしをしたために大失敗した過疎の町を、若い女の子たちが地域の魅力を再発見しながら盛り上げていこうとする物語。

かつて日本のあちこちの田舎町で、実際に足元を見ない無計画な町おこしが行われては失敗していきました。しかし、最近になってやっと自分たちの地域性こそが、外の人を引き寄せる魅力になるのだと気づいてきた自治体も増えています。

日本におけるワイン生産の中核といえばやはり山梨県が思い浮かびます。

特に甲府盆地の東側にある勝沼はブドウ栽培に好適な気候で、江戸時代より以前からブドウ栽培が行われてきた上、明治に入ってからはワイン醸造も行われてきました。

まだ「日本ワイン」の定義が作られる前から独自に「勝沼ワイン」ブランドを打ち出してきた、というより、むしろ日本ワインのほうが勝沼ワインの定義を参考に策定されたものではないかと思います。

というわけで、さぞや生産量も多いのだろうと思いきや、ワイン用ブドウの生産量で日本一なのは山梨県の北にある長野県。

例えば2012年のワイン用ブドウ生産量では、山梨県が4,000トン弱であるのに対し、長野県は5,500トン弱となっています。

また、長野県では欧州種やアメリカ種のワイン用ブドウを、地域の気候に合わせて数種類栽培しているとか。当然ワイン醸造も盛んで、長野県内には30を超えるワイナリーがあります。

そこで現在、長野県が推進しているのが「信州ワインバレー構想」なるもの。要するにシリコンバレーのワイン版といったところでしょうけれど、企画自体はいいとしてこの名称はどうなの?やはり田舎の役場の感性だなと思います。

名称のダサさはさておき、この「信州ワインバレー構想」では、塩尻市の桔梗ヶ原ワインバレー、松本市・安曇野市など日本アルプスの麓の日本アルプスワインバレー、県都長野市を中心に県北東部の千曲川流域の多数の市町村を含む千曲川ワインバレー、そして県南部の天竜川ワインバレーの4つの地域が設定されています。

これら4つの地域ではそれぞれ地域の特性に合わせたブドウと、個性的なワインが作られており、長野県はそれを活かしたワインツーリズムに力を入れ、観光振興にも利用しようとしています。

ワインツーリズムは日本ではまだ始まったばかりの文化ですが、長野県の雄大な自然と組み合わせたこの取組は要注目。

ただ、名称はどうにかならないんでしょうかね?

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