酒飲みばかりが答えた酒に関するアンケートはあまり信用できないかも・・・
ネット旅行サービスのDeNAトラベルが、お酒に関する様々な質問のアンケートを行いました。
DeNAトラベルによれば
“海外では、ドイツで9月下旬から10月上旬までオクトーバーフェストも開催されます。そこで、DeNAトラベルでは、今回「お酒」に関するアンケート調査を実施しました。”
だそうです。
ドイツでオクトーバフェストが開催されるからお酒に関するアンケートをとるというのはぶっちゃけ意味不明。
ところで日本では、4月や5月にオクトーバーフェストを開催している団体がありますが、オクトーバーの意味を理解しているのでしょうか?
さて、このアンケートは20〜85歳の男女2,231名を対象に行なったというのですが、まず飲酒をすると答えた人が91.3%いました。
既にこの時点でおかしいです。無作為に選ばれたらこんな結果になるはずがありません。
これはネットアンケートなので、おそらく「お酒」に関するアンケートということで、お酒に関心がある人ばかりが答えたのだと推測されます。ゆえに、このアンケートの結果は「お酒を飲む人の間では」ということになり、一般論とはなりえません。
それをふまえた上ですが、「飲酒する異性は好きですか?嫌いですか?」では「好き」が59.1%にのぼっています。
まあ、そりゃそうでしょう。お酒を飲む人からすれば、交際うんぬんは別としても、やっぱり異性も飲めるほうがいいに決まっています。お酒を飲まない人に聞いたら結果はもっと違ってくるはずです。
女性の気持ちはわからないので下手なことを言うのはやめておくとして、男性の立場からすれば、自分が飲めなかったら酒飲みの女性は嫌でしょうね。
「異性の好ましい飲酒量に当てはまるものをお選びください」に関しては「人並みに飲める」が69.1%でした。まあ、そりゃそうでしょう。
だいたい「人並み」の基準がわかりません。酒飲みの大部分は自分の酒量を「人並み」と思っているでしょうから、つまりこれは「自分と同じぐらい飲める」という意味にとっていいと思われます。
で、「異性が飲んでいたら良い印象を与えるお酒の種類はどれですか?」についてはワインが1位となりました。
その理由は「おしゃれ」「上品な印象」「自分が好きなお酒」「食事と楽しみたい」など。まだワインにおしゃれとか上品なんてイメージ持っている人がいるんですね。高齢の方にとってはいまだにそうなのかもしれません。
ちなみに「好みの酒の種類はなんですか?」ではワインは2位でした。1位はビールで、3位は焼酎。日本酒は4位。確実に日本酒離れが進んでいます。
自分が好きなのはビールなのに、異性にはワインを飲んでいてほしいというのはちょっと意味不明。相手がワインを飲んでいると自分のステータスも高まる的な見栄なんでしょうか?酒飲むときまで見栄はらなくてもいいと思うんですが・・・。
とにかく、このアンケート結果は日本の世相を表したものではありません。日本の酒飲みの世相を表したものです。
ネットアンケートは往々にしてこんなものですから、あまり真に受けないほうがいいかもしれません。