猫にアルコールは危険だからあげちゃだめ
ドイツで放浪癖がある猫があまりにも帰ってこないのでビラを配布して情報を求めたところ、ワイン貯蔵庫でアルコール中毒になっているところを発見されたというニュースがありました。
このニュースは半分「ペットのおもしろニュース」的な扱いでこの出来事を報じているのですが、笑い事ではありません。
猫もアルコールを摂取すると酩酊状態になります。それを「気持ちよさそうに酔っている」などと人間の基準で判断するのは愚かとしか言いようが無いですね。
これは「酔っている」のではなく、中枢神経が麻痺しているのです。中枢神経の麻痺がどれほど危険なことかは、医学など学んだことがなくても、中学生でもわかることです。
猫の場合、体重1kgあたり5.6ml以上のアルコールを摂取すると命にかかわります。猫の平均的な体重は5kgほどですから、28mlのアルコールを摂取すると危険です。
ワインのアルコール度数は、種類にもよりますが、平均すると10~15%ほど。仮に度数10%のワインを飲んだとすると、300ml弱で致死量となります。
ドイツの猫が発見されたワイン蔵はワインの瓶が割れていたとのことで、もしかしたら乗っかったはずみで落ちたのかもしれません。おそらく猫は自分からワインを舐めたりしないでしょうが、臭いはかいだかもしれません。
命が助かったのは、揮発したアルコールを吸っただけで、飲まなかったからではないでしょうか。
いずれにしろ、興味半分で猫に酒を飲ませてみるなど、絶対にあってはならないことです。