フランスの酒造会社が本型(?)ボトルのホームバーセットを開発
フランスの酒類製造・販売会社「ペルノ・リカール」。或いはワイン好きの人には有名なのかもしれませんが、日本ではあまり聞く名前ではありません。しかし、実はこの会社、ワインと蒸留酒の製造販売では世界一の規模の会社。
そのペルノ・リカールがこのたび打ち出したのが「プロジェクト・グーテンベルグ」。グーテンベルグは、歴史の授業で習ったあの活版印刷を発明したグーテンベルグのことです。
「プロジェクト・グーテンベルグ」は、ホームバーを普及させるために蒸留酒のボトルを本型にするというものです。ペルノ・リカール社は、このボトルをスタイリッシュだと言い張っています。でも・・・・実際のその本型ボトルを見ると、古い世代のおじさんからすればアルミの弁当箱にしか見えません。銀色の専用台に並べられた銀色の弁当箱ボトル、いや本型ボトルは到底スタイリシュには思えないんですよね。
まあ確かに本のように並べられる本型のボトルなら、従来の丸い瓶より場所をとりません。
この本型ボトルは内容量データを送信する機能があります。透明ではないので見た目では内容量がわからないかわりに、スマホやタブレットの専用アプリで中にどれだけお酒が残っているかチェックできます。また、そのデータはペルノ・リカール社にも送信されるようになっていて、データを元にネットで注文すると、その商品が届けられるというシステムもあります。いわば、電子版三河屋さんという感じ。
しかし、それを「便利なシステムね」と手放しで喜べるのはよほど頭がゆるい人じゃないですかね?だって、逆に言えば会社にお酒の利用量を監視されているということですから。
この商品はホームバー普及を目的としているために、カクテルの作り方も教えてくれるそうですよ。
ところで「プロジェクト・グーテンベルグ」は1971年に創始された著作権切れした書籍を電子化するという、日本の青空文庫の規模を大きくしたような電子図書館の名前でもあります。もちろん、40年以上の歴史があるこちらのほうがオリジナルだし、活動内容も名称に合っています。
お酒のボトルを本型にしたという程度でグーテンベルグを名乗るほうがおかしいわけです。
ググればすぐ出てくるのに、なんで名称パクったんでしょうね?