三菱商事が郡山市のブドウ・ワイン生産に資金提供
日本のブドウ名産地といえばなんといっても山梨県甲府市。甲府はワイン生産でも世界的に高い評価をされはじめています。ここに至るまではたくさんの人の努力と資金が投入されたことでしょう。
そう、新しい事業を始めるには人材と資金は欠かせません。福島県のwebサイトによると、福島県内でブドウ生産が始まったのは平成18年のこと。まだ10年の歴史もありませんが、東日本大震災の風評被害の影響もあり普及にブレーキがかかっていました。
しかし、ここに三菱商事という強い味方が出現。郡山市と提携し、ブドウ栽培やワイン醸造施設のために10億円を供与することとなりました。
福島県中部にある郡山市は、もちろん避難指定地域ではありません。とはいえ、原発からの距離は比較的近いので、その影響が気になる人もいるでしょう。しかし、郡山市のモニタリング検査によると、平成25年以降は平均毎時0.3マイクロシーベルト、平成26年以降は平均毎時0.2マイクロシーベルトに落ち着いています。これは、簡単にいえば「日本の平均から言うと高めだけれど、健康被害の心配はほとんどない数値」といえます。
これを機に、郡山市が甲府市に次ぐブドウとワインの名産地になれば、復興にも弾みがつくはずです。