ワインで健康になれるのは一握り?遺伝子レベルで解明されたショッキングな事実とは?

「少量の酒は体に良い。健康効果の高いワインなら、なおさらだろう」と言いながら飲酒の罪悪感から逃れているあなたには、ちょっと気になるニュースかもしれません。

これまで、ワインには心臓疾患予防などの健康効果があると言われて来ました。

確かにワインに含まれる成分であるポリフェノールは抗酸化作用があり、体に悪い活性酸素などを抑制してくれる効果があります。

しかし、ワインによる心臓疾患予防効果があるのは、ある特定の遺伝子型を持つごく一部の人だけとの研究結果があるのです。

その「ある特定の遺伝子型」とは、「CETP TaqIB」と呼ばれるもの。

見ただけでは何がなんだか分かりませんが、「CETP」(コレステロールエステル転送蛋白質)というのはHDLコレステロール(善玉コレステロール)の量を調整する働きをもつタンパク質のことです。

「CETP TaqIB」は、「CETP」生成に関わる遺伝子の変異体なのだそう。その「CETP TaqIB」の遺伝子型は全体の約15%、つまり20人のうちの3人くらいしか持ち合わせていないとか。

ワインで心臓疾患予防が可能なのは、「CETP TaqIB」を持つ者だけの特権だったのです。この研究はスウェーデンの大学で、心臓疾患患者と健康な人の遺伝子の型を調べることで解明された結果だそう。確率的に多くも少なくもない数字とも言えますが、誰でも効果があるわけではないということは明らかです。

だからといってワインを飲んではいけないという訳ではありません。

ちょっと残念な気持ちになってしまったあなたも、毎日グラス1杯のワインで幸せになれるのなら、それに越したことはないでしょう。

もちろん、飲み過ぎが禁物なのは、言うまでもありません。

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