適量のワインと紅茶は健康の味方?

普段の飲み物が健康に大きな影響を及ぼしている可能性がある―欧州心臓病学会(ESC)がバルセロナで開催した学術会議において、興味深い2つの研究結果が発表されました。

一つめは、チェコ共和国のオロモウツ大学病院が行った研究です。心臓病のリスクが軽~中程度ある146人を対象に行われました。半数の人には適度な量の赤ワイン(男性300ml、女性200ml)を週5回飲んでもらい、残りの半数には同量の白ワインを飲んでもらいます。

1年間続けた結果、両方のグループの善玉コレステロール値に差異はありませんでした。しかし両グループで、少なくとも週2回以上運動した人には、善玉コレステロール値の増加と総コレステロールの低下が認められたそうです。このことから、適量のワインは、運動習慣がある人には効果を発揮すると考えられます。

もう一つは、パリに住む13万1千人の7年間にわたる健康記録の調査です。その結果は、紅茶を良く飲む人が死亡する危険は、概して24パーセント低いというものでした。

ジョルジュ・ポンピドゥー欧州病院のニコラス・ダンシャン教授は次のように語っています。「紅茶が心臓を守るとか、紅茶を飲む人の方が一般的に健康であると、断定するのは早計です。例えば、紅茶よりもコーヒーを飲む人に喫煙者が多い傾向にあるという、他の要因も考えられるからです」。

「しかし、紅茶には長生きのカギを握る抗酸化物質が含まれているので、コーヒーを紅茶に替えても損はないでしょう」。

心臓財団の最高責任者(CEO)であるメアリー・バリー氏は、緑茶と紅茶に含まれる抗酸化物質には心臓病予防効果があると述べています。「たった3杯のお茶が、21パーセントまで心臓発作のリスクを下げる可能性がある」と。

しかし、心臓病予防や治療のために心臓財団が赤ワインや他のお酒を勧めているわけではなく、十分な抗酸化物質を摂取する最良の方法は毎日の食事から、と言うことです。

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