メタボによる骨密度低下予防にワインが効く?
注目の成分「レスベラトロール」の効果とは。
「骨密度」の低下を気にし、カルシウムを積極的に摂取している人は多いでしょう。
加齢や女性ホルモンの低下により骨密度が低下すると言われていますから、特に女性は気にしているかもしれません。
また、メタボリックシンドロームによる炎症反応が骨量の低下を招くといわれています。
なんと、そのメタボリックシンドロームによる骨量低下の予防に、ワインが効果ありという意外な研究結果が発表されたのです。
ワインに含まれるポリフェノールは、動脈硬化やがんの予防に効果があるといわれているのはご存知かと思います。
そしてデンマークのオーフス大学病院の研究により、そのポリフェノールの一種である「レスベラトロール」という物質が、骨量の減少に歯止めをかける役割を果たしている可能性があることがわかりました。
実験はメタボリックシンドロームの中年男性を対象に行われ、レスベラトロールとプラセボ(偽薬)を被験者に16週間摂取してもらい、その効果を比較したことでそのような結果が得られたのです。
レスベラトロールの摂取により、摂取していない人(プラセボ摂取)と比べて腰椎の骨ミネラル濃度の2.6%上昇、骨形成にかかわる骨型アルカリフォスファターゼの濃度の16%上昇が見られたとのことです。
そのレスベラトロールですが、ワイン以外ではブルーベリー、クランベリーなどのベリー類、ピーナツなどのナッツ類、そしてカカオに含まれています。
一見、メタボの敵ともいえるものばかりです。
これは、普段カロリー制限に苦労しているメタボ患者の方にはちょっと嬉しいニュースかもしれんません。
しかしもちろん摂り過ぎはカロリーオーバーを招きます。
これからはお酒が飲みたいときは少量のワイン、どうしてもおやつを食べたいときは少量のナッツやベリーを選択するといいかもしれませんね。