幻の湖、幻の酵母、そして奇跡の白ワイン

世界遺産である富士山と、山麓に位置する富士五湖。その中の一つである山梨県の精進湖の近くに、「富士六湖」とも数えられる幻の湖「赤池」が7年ぶりに姿を現しました。赤池は、雨で精進湖の水位が上昇するときにだけ出現するのです。

山梨大学ワイン科学研究センター教授の柳田藤寿氏は、その赤池の水をろ過して11種類の酵母を発見しました。栄養分が少ない湖や海では酵母の生育は難しいのですが、普段は乾燥している陸地である赤池には栄養分がたまりやすかったと考えられます。

酵母の働きで糖分がアルコールに変わるため、ワインや日本酒の醸造に酵母は欠かすことができません。採取された11種の酵母のうち2種類は良好な酒質となることが官能検査で明らかになったため、甲州市勝沼町にある白百合醸造に託されることになりました。

「通常は造りたいワインに合った酵母を選んで使うが、今回は提供された酵母からどんなワインができるのか不安もあった」と語った社長の内田氏ですが、フルーティーな香りの強い白ワインは予想以上の出来上がり。

幻の湖で発見された幻の酵母を使い、山梨大学ワイン科学研究センターと甲州市のワイナリーが醸造に成功した「赤池幻酵母2013 奇跡のワイン(白)」。2014年9月9日から1000本が限定販売されています。

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