シャンパングラスの形は女性のバストがモデル!?
私は横浜で生まれ育ったので、パン屋といえば長いことポンパドウルだったのですよ。母はよくイセザキモールの入口近くにあるポンパドウルでフランスパンを買ってきてくれました。
まあ、その後VIE DE FRANCEができて以来はあんまり行かなくなるんですけど・・・
で、それはそれとして「ポンパドウル」ってなんだよと突如思ったのでぐぐってみました。ポンパドウルさんの公式サイトによると、実はそれは人の名前。18世紀の人物でルイ15世の愛人。なんとフランスパン、つまりバゲットの生みの親なのだそうです。
ちなみにwikiではポンパドゥール夫人となっていますね。ということで以下パン屋さんのポンパドウルと区別するためにポンパドゥール夫人と表記します。
美食家としても知られるポンパドゥール夫人は特にシャンパンがお好きだったようで、「Champagne is the only wine that leaves a woman beautiful after drinking it.」という言葉を残しています。
いくつか翻訳や解釈があるため、これを翻訳で知られるGoogle翻訳にかけてみると「シャンパンはそれを飲んだ後、美しい女性を残すのみワインです」となりました。多少私見を入れてまともな日本語にすると「飲んでも女性らしい美しさでいられるワインはシャンパンだけ」とでもなるでしょうか?
よくわからないですけど泥酔して乱れないでいられるってことですかね?なんか、この言葉を曲解して、シャンパンが女性を美しく彩ってくれるなどと書いてある文章を見つけたんですけどたぶんそういうことではありません。
その文章にはシャンパンのキラキラ輝く泡が立てる音は幸福感を誘い、それを飲むと女子力が上がると書いてありました。女子向けの内容も根拠もないのにやたら形容詞を多用してその気にさせちゃう文章ってすげえなあと思います。
ちなみに、シャンパン用の口が広いグラスは、ポンパドゥール夫人のおっぱいの形を模したものだそうです。つまり、シャンパン用グラスを眺めると18世紀の貴婦人のおっぱいをイメージできるのです。なんてすばらしいものを残してくれたのでしょうか?
余談ですが、2014年にはイギリスのレストランが、モデルのケイト・モスさんのおっぱいをかたどったシャンパングラスを作りました。ポンパドゥール夫人のおっぱいより、ケイト・モスさんのおっぱいのほうがつんと尖っています。どちらがいいかはお好み次第。どっちにしろおっぱいです。
まあ、ケイト・モスさんのおっぱいグラスはガチなんですけど、ポンパドゥール夫人のおっぱいグラスというのは伝説らしいですね。でもそこは無視しておっぱいを想像しながら飲むというのが男のたしなみというものでしょう。
ただ、一つだけ文句を言いたいのは、おっぱいだったら飲み口はそこじゃないだろう!ということです。
ポンパドゥール夫人が特に愛したシャンパンは「モエ・エ・シャンドン」という銘柄だそうです。画像検索してみると、なんか箱やラベル、そしてシャンパン自体がピンク色のやつが出てきました。
ポンパドゥール夫人のおっぱいグラスにピンクのモエ・エ・シャンドンを注いで萌えーといいながら飲むのもまた乙なもの。
ところで、シャンパンというのは発泡ワイン、つまり「スパークリングワイン」の元祖です。だからといってスパークリングワイン=シャンパンというわけではなく、単にその一種類というだけのものに過ぎません。だから昭和のおじさんのように発泡ワインならなんでもシャンペンとか呼んじゃうと恥ずかしいです。
あと、そのことはわりと常識なので、それを酒席で披露したところで「うん、そうだよ」と返されるだけ。特に一目置かれるということはないので要注意です。