グラスで風味がこんなに変わる!ワイングラスの選び方とは?
ワイングラスによって、ワインの味が驚くほどに変化するということをご存知でしょうか?ここからは、ワインをより美味しく頂けるワイングラスについて見てみましょう。
まず、基本的に押さえておきたいのは、グラス部分である「ボール」にある程度の大きさがあるもの、そして脚部分である「ステム」に長さがあるワイングラスです。また、ワインの色がよくわかるよう無色透明のもので、カッティングなどの装飾がないものがいいでしょう。できれば、飲み口は薄いもの、クリスタル製のものが好ましいです。
このような、薄いガラスでできた、繊細かつ大ぶりなグラスでワインを飲むのと、飲み口がぶ厚くてボール部分が小さいグラスでワインを飲むのとでは、同じワインを飲んでいるとは思えないほどの差が生まれます。
この点に着目し、世界初、ブドウの品種ごとに理想的なグラス形状を開発したワイングラスメーカーがあります。オーストリアの「リーデル」です。「リーデル」のグラスは、ワインの香り、味わい、バランス、後味を感覚へと移しかえる機能を携えた「ワインの個性を引き出すグラス」として世界中のワイン愛好家から絶大な人気と信頼が寄せられています。
例えば、繊細なアロマが特徴的なブルゴーニュタイプのワインには、ワインと空気がより触れ合うよう、ボール口径が大きく、ボール部分で発生した香りを閉じ込めるよう振らす上部を絞った形状のグラスが造られました。また、タンニン(渋味)が豊富なボルドータイプのワインには、飲み口を狭く絞らず、ゆっくりとなだらかにワインが口に流れ込むような形状になっています。
ワイングラスについて、もう1つ大切なことがあります。
どんなに素晴らしいグラスを使っていても、お手入れが行き届いていなければ最大限の力を発揮できません。ワインを飲み終えたグラスは、なるべく早く洗うことをオススメします。特に赤ワインは、そのまま放置しておくと色素沈着の原因になります。また、水垢ができないよう、自然乾燥するのではなく、清潔な布巾で乾拭きしましょう。
少しのことで、ワインをより一層楽しめるようになります。