コート・ド・ボーヌは白ワインの名産地

コート・ドール(黄金の丘)の南半分に、フランスを代表する白ワインの名産地、コート・ド・ボーヌと呼ばれる地区があります。

ブドウの生育環境は北側のコート・ド・ニュイに比べて変化に富み、ワインの個性がブドウ畑ごとに大きく異なっています。

特級畑は、北側のニュイ地区寄りにあるコルトンの丘、そしてピュリニー・モンラッシェ村およびシャサーニュ・モンラッシェ村にあるものだけです。

特級畑の数はニュイ地区に劣りますが、一級畑の数はニュイ地区よりも数多く見受けられるのがこの地区の特徴です。

ボーヌ地区の南部には砂礫質のやせた土壌が広がり、シャルドネの生育に適していることから、エレガントで力強い白ワインが産出されます。

また、一部のワインはボーヌ地区の慈善施療院(養護ホーム)「オスピス・ド・ボーヌ」でチャリティー・オークションに出品されます。

毎年11月の「栄光の3日間」というお祭りで開催されるオークションで、この施設の運営資金がワインの落札金額によってまかなわれています。

いずれも寄進者が持つ畑のワインを、ひとつのキュヴェ(特製銘柄)としてブレンドした特製のものです。

オークションの前には一般の見学者も全ての出品キュヴェを試飲することができ、そのワインの落札価格によって、その年のワインの出来も占われます。

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