シャブリの名を名乗れるワインはここだけ
ブルゴーニュを代表する辛口白ワインの名産地といえば、シャブリ。
ブルゴーニュの最も北にある地区で、そこの辛口白ワインは世界的にも有名です。
かつて世界中で「シャブリ」という名の粗悪なワインが出回ったため、現在は法律によって、この地区以外のワインはシャブリと名乗れません。
シャブリ地区のブドウ畑は4つのランクに分けられ、上からシャブリ・グラン・クリュ、シャブリ・プルミエ・クリュ、そして通常のシャブリに、プティ・シャブリとなっています。
いずれもキンメリジャン土壌と呼ばれる石灰質土壌で、ブドウ品種もシャルドネの栽培に適しており、果実味とミネラル分に富んだエレガントなワインを生み出します。
シャブリのワインには火打ち石のような香りが出やすく、以前はこの香りが石灰質土壌に由来するといわれていましたが、現在ではその関係性は否定されています。
この地区で最高とされるグラン・クリュの畑は日照に恵まれた丘の斜面に集中しており、冷涼な気候にはめずらしく糖度も高く、また香りも芳醇なブドウが収穫されます。