メドック地区がワイン産地として適している背景とは
南西フランス、ジロンド河の左岸に広がる「メドック地区」。
ボルドーの一地区に数えられるこの地区は、古くからイギリスとの交易によって栄え、多くの英国人やオランダ人が移り住みました。
彼らがこの地区のシャトーを取得し、あるいは新設したことによって、結果的にワイン産業を大きく発展させ、その品質を向上させてゆきました。
メドック地区の土壌は、ジロンド河の上流から流れて来る小石まじりのやせた土壌で、水はけが良いのが特徴です。また大西洋からの海風の影響で、気候は温暖で比較的湿気があります。
これらの土壌と気象条件に最適なブドウ品種が、カベルネ・ソーヴィニョンです。
メドックでは、これにメルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドなど各種ブドウ品種をブレンドし、複雑な味わいを生み出しています。
そして渋味の強い、長期熟成してこそ真価が発揮される赤ワインを造り出します。
このメドック地区の中でも、「ボイヤック」「マルゴー」などがとくに優れた地域とされています。