高ければ高いほど美味しいワイン?

高いワインは、生産者がワインの質を高めるために産地や栽培方法・醸造方法・ブドウの品種などを追究した結果、そのワイン固有の香りや味わいが生まれ特別な銘柄として認識されたもので、当然いいワインと言えるでしょう。その過程を考えれば高いのも当然だと思われます。

しかし高いワインだけがいいワイン(美味しいワイン)かと聞かれるとそうではありませんし、安いワインが悪いワイン(不味いワイン)かというとそれも違います。

安いワインは、比較的軽くクセがなくて飲みやすいものが多いので、ワインを普段飲まない人や飲み始めたばかりの人は、ブドウや土壌の特徴が強く感じられる高いワインよりも美味しいと思うかもしれません。

つまり「美味しい」というのはその人個人の感覚であり、年齢や経験によってどのようなワインを美味しいと感じるかは十人十色です。初めは安くて軽いワインが美味しいと思っていても、飲み慣れると物足りなく感じてくる人もいるでしょう。

例えば、最初は子供も大好きなナチュラルチーズが一番美味しいと思っていたのに、次第にカマンベールやゴーダ、ゴルゴンゾーラなど時間と手間をかけて作られた個性の強い、高価なチーズが好きになっていくのと同じです。

そして飲むシチュエーションや相手によっても、美味しく感じるワインは違ってきます。バーベキューなど仲間内でワイワイ楽しむときは安くてガブガブ飲めるワイン、記念日などの特別な日にはちょっと銘柄にこだわった高めのワインなどが美味しく感じられるでしょう。

また料理やその日の気分によっても違ってきますので、一概に高ければ高いほど美味しいワインとは言えないのです。

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