ロゼワインは、主役になり得る?
ロゼワインには、日本国内において、まだまだ多くの偏見がはびこっています。その風貌から「軽くて甘い、デザートワイン」のような先入観を持たれ、ともすれば、ワインが苦手な人でも飲みやすいとか、メインディッシュに合わせるには、役不足などと認識されてる人も多いようです。
けれどそれらは、誤解です。ロゼワインはそのほとんどが、実は辛口に分類されているのです。特にフランス人にとって、ロゼワインといえば、プロヴァンスの辛口ロゼが一般的です。
ロゼワインの特徴として、芳香は赤ワイン寄りでありながら、舌触りや喉越しは白ワイン寄りであるということが挙げられます。そのことから、辛口ロゼワインであれば、実はかなりオールマイティーにいろいろな料理との組合せが効き、充分に主役を張れるのです。
特にトマトを使った料理やソースに、ロゼワインは本領を発揮します。地中海地方で採れた、太陽の恵みが詰まったトマトと辛口のロゼワインとの相性は、この上ない組合せになります。
また、ハムやソーセージ、シーフードのフライや、中華料理の点心にもロゼワインは、しっくりマッチします。