ボルドーの魅力的なシャトーのワインを楽しむ料理なら?
ボルドーワインの特徴は、なんといっても骨格が太く存在感があり、長熟されたものが多いことです。地名が限定され、シャトー(醸造所)の名前が刻印されている銘柄となると、その濃厚さが高級ワインにふさわしく、実に堂々としています。どっしりとした味わいは、男性的なワインの風格があります。
そんな個性の強いボルドーワインですから、当然、合わせる料理にも相応にボリューミィーな、動物性の脂質を多く含んだものをおすすめします。
牛肉や豚肉などは、そのままソテーしただけでは、ともすればボルドーワインの力強さに負けてしまいます。なので、ソースにもボルドーワインを加えて、どろりとするまで煮詰めたり、パンチのあるスパイスを加えたりして、工夫を凝らします。
また、ワインを煮詰めたソースは、酸味が突出してしまうので、バターや豚の脂などを加えて、まろやかになるようバランスを取ります。時には黒砂糖などのミネラル分の多い糖分を入れて、味の奥行きを出すこともあります。
ボルドーワインに料理を合わせる時には、美食にのみ没頭する覚悟が、時には試されるでしょう。