焼き魚とワイン、合わせることは可能ですか?
レモンやスダチを使って、焼き魚の旨味を引き立てるという発想があります。これは、レモンやスダチに含まれる酸が魚の旨味を引き出すというものです。
魚には、甘みに淡白な旨味、塩味に焦げた苦味の4種の味があります。ここに、もう一つの味である酸味を加えると「五味」が完成し、非常にバランスが取れた味になります。ですから、レモンやスダチの酸を加える事は味のバランスを整えるのに役立つのです。
しかし、レモンの酸は時に刺激が強すぎて魚に合わない場合がありますそこで、調度良い酸を持っているのがワイン。赤ワインにはある程度の渋みや苦味がありますが、基本的には酸味もあるので、魚に合わせることが可能となります。
ワインと焼き魚を合わせる場合は、レモンを絞った所にワインを飲むと非常に酸味が強くなるので、基本的には焼き魚にレモンをかけないほうが良いようです。
レモンをかけなければ、ワインの酸味のみで、焼き魚の五味を完成させられるので、これでワインと焼き魚を合わせることが出来るでしょう。