ワインと貝類、どのように合わせればよいでしょうか
そのままだとヨード臭が強烈な貝は、その臭みを取るために醤油に漬けられるという事をよくします。しかし、この醤油につける行為は、貝の独特な香りも消してしまうためにワインを飲む際には少しもったいなく感じます。
醤油に漬けるのをやめて、塩で食べるようにすれば合うワインが見つかるかもしれません。日本ではヨード臭、つまり磯の香りは良いイメージで表現されますが、ヨーロッパではこの香りを味わいに使う場合は、否定的な要素が強くなります。
そのために、ヨーロッパには本来、ヨード臭はワインに合わせる香りではないと考えられていて、なかなか貝類に合うワインは見つけにくいと思います。
そんな中で、ヨード臭の香りがする、ある白ワインがあります。それは海洋性石灰質が多い土壌がある海岸付近で生まれた、後味にほんのりと潮の風味があるワインで、それらはほのかに塩味が感じられます。
例えばロワール地方のミュスカデや、ボルドー地方のアントル・ドゥー・メールがあります。そして、イタリアのワインでは、貝類に合わせやすいものが土地柄なのか、数多くあります。