魚料理には白ワイン、肉料理には赤ワインってホント?
魚料理や海鮮ものを食べるときは白ワイン、肉料理を食べるときは赤ワインを合わせるといいという話は誰もが一度は聞いたことあると思います。これを鵜呑みにしすぎるのは危険ですが、ベースの考え方としては間違っていません。
というのも、和食でも焼き魚などのシンプルな魚料理にはレモンやスダチが添えられているように、柑橘系の果物やハーブは魚料理(特に淡泊な白身魚など)の旨味を引き出す役割をしており、とても相性がいいからです。また肉料理(特に赤身のステーキや煮込みなど)は、ガーリックやペッパーなどスパイスとの相性が抜群です。
白ワインの爽やかな果実味や酸味、ハーブの香りは、魚料理のレモンやスダチの役割を補い引き立てますし、赤ワインのスパイシーな香りによって肉料理をより美味しく味わうことができるのです。
もちろんこれはあくまでもベースであって、全ての魚料理と肉料理に当てはまるわけではありません。伝統的なフランス料理はシンプルな魚料理というよりも濃厚なソースをふんだんに使ってたっぷり絡めて味わうものが多く、そういった場合は白ワインよりも赤ワインの方が合う場合があるからです。
つまり魚料理か肉料理かよりも、その味わいや香りとの相性によってより美味しく味わえるものを選ぶと良いでしょう。