シャンパーニュの味の階級とは
発泡性ワインの代名詞のように使われている「シャンパーニュ」という言葉ですが、本来、これはフランス最北の産地シャンパーニュで作られたスパークリングワインのことだけを指します。
冷涼な気候と石灰質の土壌から生み出される、繊細さとたぐいまれなる気品をもつ世界最高のスパークリングワインがシャンパーニュです。
この地区で使用できるブドウ品種は、シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエの3種類のみ。これら3種のブレンドによって、シャンパーニュワインは造られています。
シャンパーニュは産出される地区や、5段階の甘辛度によって分類されていますが、3種のブドウをすべて使わない例外的なワインとして、シャルドネのみで造られる白ワインの「ブラン・ド・ブラン(白の白)」、シャルドネ以外の黒ブドウで造る白ワイン(皮は使わないので色はつきません)の「ブラン・ド・ノワール(黒の白)」などがあります。
シャンパーニュは3つの地区から成り、それぞれの村ごとに特級、1級、それ以外、に格付けがされています。
その中でもとくに、エペルネ市南部コート・デ・ブラン地区のメニル村(メニル・シュール・オジェール)は非常に高く評価されており、コート・デ・ブラン地区も3つの地区でとくに品質の高いワインを産出します。
シャンパーニュでは、ブドウ栽培からワイン造りまでを一貫して行うワイナリーの事を、「レコルタン・マニピュラン(RM)」とよびます。
また、ブドウ農家から買い上げたブドウでワインを造るワイナリーの事を、「ネゴシアン・マニピュラン(NM)」と呼びます。
一般的には、前者は規模が小さく、普段わたしたちが手に入れる機会をもつのは後者の方が多いでしょう。
後者のシャンパーニュは規模も大きく、品質が安定しており、世界的にブランド力があります。しかし反面、値段の設定がとても高くなっています。