スパークリングワインとシャンパーニュは別のもの?
スパークリングワインとは、炭酸ガスを含んだ発泡性ワインの総称です。17世紀なかばのこと、発酵途中だったワインに修道士がたまたまコルク栓をして放置したら、再び発酵して発泡したのがはじまりとされます。
シャンパーニュとは、その中でもフランスのシャンパーニュ地方の特定地域のみで、定められた製法でつくられたものだけを指します。それ以外はシャンパーニュを名乗ることは許されません。
シャンパーニュはワインをボトルに詰める段階で、酵母と糖分を加えて密閉し、炭酸ガスを発生させる方法でつくられます。この瓶内二次発酵はトラディショナル方式、シャンパーニュ方式ともよばれます。シャンパーニュのほかにスペインのカバなどもこの製法で、もっとも手間のかかる伝統的な製法です。
このほかの製法としては、二次発酵を耐圧タンクの中で大量に行う密閉タンク方式や、シャンパーニュ方式と密閉タンク方式の中間的に位置するトランスファー方式などがあります。もっとも安価にできる炭酸ガス注入方式は、大量生産に向いています。