シャンパーニュと和食の国際結婚、その成功の秘訣は?

シャンパーニュの特徴は、酵母を加えられて発酵する際に出る、炭酸ガスのきめ細かい泡立ちでしょう。その酵母を入れることで発泡するわけですが、それと同時に酵母が持つ、アミノ酸たんぱく質は旨み成分ですが、それがワインに独自の風味を与えます。つまり、シャンパーニュは、その他のワインよりも群を抜いて、旨みが豊かなのです。

さて、旨みといえば、日本が世界に誇る発祥の味です。かつおダシや昆布ダシなどは、アミノ酸の旨み成分の結晶なのです。そんな旨みダシをベースに伝承されてきた、数々の和食に、シャンパーニュとの共通の相性をみることができるでしょう。

そうです。和風ダシをベースとした懐石料理は、まさにシャンパーニュが求めていた最高の伴侶だったと言ってもいいでしょう。お互いが持つ、旨み成分が同じなので、京風の薄味の煮物や焼き物とは、絶妙の取り合わせとなるのです。和食に使われる柚子や酢橘などは、シャンパーニュが持つシトラスの香りと同系になります。

このようにシャンパーニュの特徴や芳香は、和食の繊細でありながら時に大胆でもある二面性に、初めから決められていたように最高の組合せになっているのです。まずは試しに、えぐみのある根菜の単品煮つけにシャンパーニュを持ってきてみてください。

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